私が会社を辞めた決定的なセリフ

どうでもいいことを、さも大ごとかのように、大真面目に議論するのに耐えられない。

これが苦痛で私は会社員を辞めました。

以前勤めていた会社が、外部の人事コンサルを導入したことがありました。半期に一度の人事査定の面談を、社員とコンサルの方と1対1でじっくり行い、評価制度を変えていこうという狙いです。

で、その人事コンサルの方と、アイスブレイクの雑談なども交え、さぁ人事査定の話の本題というところで、


「あなたの普段の仕事ぶりは、100点満点で何点だと思いますか?」


どうも全員にこの質問をしているようでした。

こういう意味のない質問を大真面目に聞かれること自体、ちょっとイラッとするし、わざわざコンサル料を払って時間を無駄にしているんだな…と一瞬で冷めてしまいます。

もし、

「80点くらいだと思います。」

と答えたらどうなるのか。逆に、30点と答えたら人事査定も減点するのか?一体何のための質問なの??

ラーメン屋さんが、自己評価では美味しい100点満点のラーメンを提供しているつもりでも、お客様がまずいと思えばそれが全てです。

逆に、自己評価が30点でも、会社が求める水準をクリアしていれば、自己評価が低いことなんてどうでもいいはず。

「今期の私の仕事ぶりは、会社にとって何点くらいの評価だったんですか?」

と逆に質問してみたら、教えてもらえませんでした。

おかしいんじゃない???

自己評価の点数を聞くくらいなら、会社評価の点数を告げて、「お前は30点だからもっと〇〇しろ」とか、「80点だから〇〇にも取り組んでみてほしい」とか、具体的にフィードバックしたほうがよっぽど有意義なんじゃないんですかね。

仕事は結果が全てなんだから、実際に会社の業績に貢献したかどうかが最も重要なはずでしょ?

「会社への貢献度としては低いけど、まぁアイツ、いつも頑張ってるからなぁ」

とはいえ、こういう他者評価なら、あっても良いと思ってます。

でも、「私、頑張ってると思います!」みたいな主観的な評価を人事査定の要素に据えるのは、正直全く理解できません


結局、その質問の意図って何なんですか??


…と、いうようなことを、人事コンサルの方にマイルドに伝えたところ、反論してくるウザい奴だと思われたようで、盛り下がった空気のまま、面談が終了しました。

「私、頑張ってます」と言って査定を手加減してくれるなら、労働者にとって優しい会社なのかもしれないけど、もし、自分が仕事に対してシビアな考えを持っていて、「他者評価が全て」「結果が全て」のマインドが強いとしたら、極論、独立するしかないです。そういう優しい会社の体制に愚痴を言ってても時間の無駄ですから…。

そんなわけで、ひねくれ者の私はレールから転がり落ちるように、独立の道を選択せざるを得ませんでした。

自営業は決して楽ではないけど、今はすがすがしいほどに「お客様からの評価が全て」です。