「私つらいんです」が言える人は
「休職に至るまで葛藤はあったかもしれないけど、、」
私のソウルメイト・P氏の職場の人がメンタルを病んで休職した。
「つらいです。と心の内をさらけ出せたのは、ある意味強い。」
「アタシは弱いから、どんなにつらくても、さらけ出せないの。」
行列に並んでいる待ち時間の雑談で、深い意味じゃなく何気なく言っただけのような話に、私は密かに衝撃を受けていた。
確かに、私も人に弱さを見せることは絶対にありえない。
仲が良い友達でも匿名のSNSですら、絶対にありえない。
自然界では弱っている動物は真っ先に狙われるし、群れからも容赦なく置いていかれる。人間社会でも同じでしょ?だから、その組織に属すると決めているうちは、わずかなスキも見せたくないし、第一、弱音を吐くこと自体、カッコイイと思えない。
でもそれってP氏的には、強いからじゃなくて、弱いからなんだ…。
体の傷は目に見えるけど、心の傷は、声を上げなければ、周りから見れば何も感じていないのと同じこと。P氏の仕事はすでに過労死ラインだけど、更に休職した人の仕事が上乗せされる。耐えに耐え続けて限界を超えようとも、P氏も私もそれでも声を上げることはない。ただ黙って職場を去るか、もしくは突然ぶっ壊れる日が来るだけ。
確かに、弱いからなのかもしれないなぁ。反面、「つらいです。」を表明した人は一見弱そうだけど、むしろ強いとも言える。
そうすると、自分ではポジティブな性格だと思っていたけど、実はそうじゃなくて、ネガティブな思考は心が疲れるから、楽なほうを選んだ結果、ポジティブに考えようとしているだけなのかもしれない・・・
などと考え始めたら、自分で自分がよくわからなくなってきた。
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